問題点の多い日本のGo To Eat |完璧だったイギリス版との比較

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イギリス版Go To Eatを申し込んだ翌々日、コロナで閑古鳥だった私のレストランに予約が殺到

この記事を書こうと思ったのは、日本のGo To Eatの問題点がたくさんあがっている中、日本では「だったらどうやったらよかったの?」という答えを誰も知らないように思ったからです。

私はロンドンでレストランをやっていて、イギリス版のGo To Eatで大いに助けてもらいました。

そして2度目のロックダウンに入った2020年11月現在、お店は閉まってますが、1度目のロックダウンが始まった3月以降イギリス政府に助けに助けられ、今のところまだお店が潰れる心配もないので、こうやって心穏やかにブログを書いていられます。

日本のGo To Eatは「ぐるなび」や「食べログ」などの予約サイトを通して予約しないと参加できないシステムになっています。そうすると、以下のような問題が生じます。

  • 飲食店から予約サイトへの支払いが生じる
  • 予約サイトに課金しているお店が上位に表示されるため不公平が生じる
  • 店主が高齢な場合など、ウェブサイトを持っていないお店は参加できない

政府が飲食店を援助するためのキャンペーンなのに、政府の援助が飲食店全体に行き渡らない。

このやりかただと一番得をするのは大手の予約サイトと、そこに課金をしている飲食店、ということになりそうです。

イギリスでは、イギリス版Go To Eatと言える「Eat Out to Help Out」というキャンペーンが今年の8月に実施され、大成功をおさめました。

閑古鳥がないていたうちのレストランに予約が爆発し、抽選になったほどです。

入れなかったお客さんからは「なんで私を入れてくれないんだ!サービス悪い!」など、クレームの嵐です。2014年にお店を始めてから、こんなことははじめてのことでした。

さて、爆発的な集客力があったイギリスのキャンペーンやりかたもすごくシンプルで効果的でした。

イギリスのEat Out Help Outキャンペーンの内容

  1. お店は、まずキャンペーン参加を政府にオンライン申請する。(5分ほどで完了)
  2. お客さんは、8月の月、火、水に、キャンペーン対象のお店で外食する。食事代が半額になる(上限は£10)
  3. お店は、お客さんのお会計から割り引いた金額と人数を、1週間ごとにまとめてイギリス政府にオンライン申請する。約1週間後に申請した金額がお店の銀行口座に振り込まれる。

と、こんな感じなので、とてもシンプルです。

このキャンペーンにはマクドナルドやケンタッキーをはじめとして、ロンドンでは見渡す限りほとんどの飲食店が参加していました。

たとえばふだん700円のファーストフードが350円で食べられる、2000円の外食が1000円になる、という感じなので、私の友達は以前から行きたかったお店をリストアップし、キャンペーン対象日をねらって毎日のように外食していました。

ふだんは外食をしないで節約しているような人もキャンペーン期間中にめちゃくちゃ外食してお金を使ったのです。

イギリスのEat Out Help Outキャンペーンの集客方法は?

さて、私のお店がキャンペーン参加のオンライン登録をした二日後、お店のウェブサイトからやたらに予約メールが届くようになりました。

予約希望のお客様が全員入れないため、抽選になったほどです。

キャンペーン内容は知っていましたが、イギリス政府が背後に手回ししていたマーケティングの仕組みにまったく気がついていなかったので、登録しただけでなぜこんなに予約が入ってくるのか不思議でした。

なので、予約をしてくれたお客さんにどうやってお店の予約にたどりついたのは聞いてその仕組みがわかりました。

スマホからキャンペーンのウェブサイトにアクセスすると、スマホの位置情報からグーグルマップ上に近くの参加店が表示されるため、そこからお客さんはうちのお店を見つけたとのことでした。

イギリス人がこのキャンペーンに熱狂したもうひとつの理由

イギリス人にこのやり方がとても有効だった理由がもうひとつあります。

それは、「キャッチコピーのすばらしさ」。

「Eat Out to Help Out」というキャッチコピーなんですが、日本語にすると「外食することで、(コロナのために困窮している飲食店を)助けてあげましょう」という感じでしょうか。

イギリスはキリスト教信者が多く、チャリティ精神もすごく根付いているので、イギリス人の心にすごく刺さるキャッチコピーだったのではないかと思います。

キャンペーンロゴのデザインもポップでかわいかったです。登録から数日でお店の方にガラスに貼る用のラベルが送られてきたので、お店の入り口のガラスに貼ることができました。粘着材はついておらず、静電気でくっつくタイプできれいにはがせます。

日本には普通にありそうですが、イギリスはシールの品質が悪いことも多く、きれいに剥がれない方が圧倒的に多いので、感動しました。

このキャンペーンの企画とマーケティングの方法は、おそらくイギリス政府から依頼され、プロの凄腕マーケティングチームが企画したに違いありませんが、それにしてもすべてがお見事でした。誰も傷つけないし、誰も不満をいうスキもありません。

ただただ飲食店を援助する目的で大々的に行われ、私のようなすみっこの日本食店にまでお客さんを爆発させたイギリスのEat out To Help Outキャンペーン、天才的でした。

なぜ日本のキャンペーンはズレているのか?

日本のGo To Eat が発表されたのは2020年の10月です。イギリスでは、その2ヶ月前に飲食店のためのキャンペーンが行われ、大成功をおさめました。

イギリスのキャンペーンは8月いっぱいで終了しましたが、こんなにお客さんが集まるならと、9月以降も自腹を切ってキャンペーンを続けたレストランも多くありました。体感だと全体の3割ぐらいは続けていた気がします。

うちのお店はキャンペーンの続行はしませんでしたが、お客様から続けないのかという電話のお問い合わせが何軒かあり、続けてほしい、という需要があったことは間違いありません。

このシンプルで効果的なキャンペーンを先に体験していたので、日本のGo To Eatが発表された時、やりかたが複雑でわかりにくいし、ちょっと目的がずれているし、日本政府はいったい何がやりたいんだろうと、首をかしげてしまいました。

なぜ日本は、だれのためにやっているかわからないような、目的がブレブレで不公平なキャンペーンを企画して実行しているのか。

これは私の想像ですが、おそらく日本政府が飲食店のマーケティング会社などにキャンペーン内容の企画を依頼し、その会社が自分の顧客に儲けさせるような仕組みを取り入れて企画したのであんな形になっているのではないかと思っています。

私は政治のことはまったくわかりまっせんが、コロナでお店が助けられ、英首相のボリスジョンソンが大好きになってしまいました。

https://youtu.be/SJoADOTXhh0

まじかわいくないですか?

寝癖もかわいい❤️❤️❤️

ボリスラブラブ!!!

ということで、ボリスのぬいぐるみほしいな、抱っこして寝たい。

と、イギリスのAmazonで探したら、なんと、犬用のしかなかった。

それがこちらです。

このぬいぐるみの問題点

  • ボリスというより高木ブー
  • ボリスを犬にかませて遊ぶと政治が不安定になる危険性が高い

ということで、ぬいぐるみの購入はあきらめましたが、イギリスっていい国かも、今更ながらしみじみ感じています。

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