何かとツッコミどころの多いこのニュースで、どうして誰も突っ込まないのが不思議なんですが・・・
もちろん、間違えて振り込まれた大金を返さない24歳男性は悪いと思うのですが、なんか、そんな大金を間違えて振り込んで、一番悪いはずの阿武町が被害者扱いされ、銀行のセキュリティの甘さも取り上げられず。
話題がネットカジノに使っちゃったって、どうでもいいところに集中してるので、え、そこ??ってなってる私。
何かがおかしい、この話題。。。
そもそも一番悪いのは阿武町
そもそも一番問題があったのは阿武町です。
っていうか、そんな間違い、ふつうする??
24歳男性がお金を返さないとか、態度が豹変したとか、報道ではそこが強調されてますけども、そんなことどうだっていいじゃないですか。
エンタメ要素としては面白いですけど。
問題は、どうしてそんな大金を動かす間違いが起こったのか、そこを追求していかないと、世の中がよくならないと思うのですが・・・
で、それが起こったのが、新人がやったからです、とか。
私が見たのはそれでスルーされちゃっていて、げえ、っと思いました。
ふつう、新人に、4630万円動かす仕事、させます?
させたとしても、それ間違う人、います?
どうやったらそんな間違いが起こるのか、不思議で不思議で仕方ありません。
起こるとしたら、ワンクリックで「全額送る」と言う目立つボタンがあって、それを押したら確認メッセージなしで全額送られちゃうとか、そうでもない限り、そんな大金、動かしたくても動かせませんよね?
次に悪いのは銀行
セキュリティゆるゆる、どこの銀行?
あと、銀行の問題も。
4630万円って、銀行の許可なく一度に動かせるんものなんですか?
ふつう、一回に動かせる金額とか、1日に引き出せる金額って、決まってません?
ちなみに、私はイギリスに住んでいて、日本の携帯電話を持っていないので、日本の銀行口座にあるお金を自分で動かすことができません。
お金を動かすときは携帯にワンタイムパスワードのメッセージがきて、その番号を入れないと入金作業ができないからです。ちなみに三菱UFJ銀行です。
限度額を決めないこともできると思いますけど、市町村とか、そういう公的なお金を扱う機関だったらなおさら、限度額をちゃんと決めておいて、100万円以上動かす場合は経理の人しか知らないパスワードを入れるとか、銀行に電話して許可をもらうとか、一定の決まりを作っておかないと、危なくないですか?
そんなゆるゆるでやってたら、簡単にお金を横領できそう。
本来そういう問題点を取り上げて、阿武町に過失がなかったか迫らなきゃいけないのに、町長が出てきて、「ネットカジノで使ったなら許せない」とか言ってますけど、それでみんな納得してるんでしょうか?
本来、「私どもの不手際で大金を失ってしまい、申し訳ありません」とかかな、と。
24歳男性の方の銀行が、セキュリティが強い
一方、4630万円を振り込まれた24歳男性の方の銀行は、まだ阿武町の方よりセキュリティ強そうです。
お金を全部動かすのに2週間ぐらいかかったらしいので、1日の動かせる金額に限度額があったのだと思います。
単純に計算すると、一日300万円とか。
また、お金を返すために銀行まで出向いたそうですから、大金だったためにネット送金ができなかったと思われます。
まあ、普通そうですよね。
町役場は公的機関だから一般口座と違い、別の規定があるのかもしれませんが、そこをテレビも誰も突っ込まないのが不思議でした。
弁護士費用など追加で500万円。誰が出すの?
阿武町は24歳男性を訴え、約5116万円の返還請求をしたそうです。
約5116万円というのは、誤って振り込んだ4630万円に弁護士費用、裁判費用、交通費などを足した金額だそう。
裁判で勝ったとしても、お金は戻ってこないでしょう。もともとコロナ給付金10万円の支給対象者だったという24歳男性。
この給付金がもらえるのは、住民税が非課税の人が対象らしく、年収で135万円以下とか生活保護者の方とかです。
お金のない人に5000万円を請求しても、払えるわけないじゃないですか。
よく聞くのが、離婚などで慰謝料を請求し、裁判に勝ったとしても、本人が払えなければ泣き寝入り、という話です。
裁判して勝ったとしても、返してもらえる可能性が低いのに、さらに500万円も使って裁判をして、その費用は誰が出すのでしょう?
刑事事件として扱わない理由は?
あとこの事件、なぜ刑事として扱わないのかも不思議です。
理由があるはずです。
刑事事件として扱えば、24歳男性は有罪なら逮捕され、裁判費用などの余計なお金もかかりません。
刑事だと阿武町が有罪になる可能性が出てくるからでしょうか?
組織的な横領事件の可能性は?
銀行も町役場もこんなにセキュリティがゆるく、数千万円の振り込み担当を新人さんに任せてもらえて、大金を簡単に動かせるなんて。
給付金用のお金を知り合いの口座に振り込み、「あ!間違えた!ごめんなさい」で済んで、振込先のお金を2週間かけて動かし、「カジノで使っちゃったから残ってない」って言えばいいのですよね。
組織的な横領が簡単に成立しそうです。
ネットカジノで全額使ったのは本当?
ということで、いろんな意味で、不思議な不思議なこの事件。
ネットカジノで全額使ったのは本当でしょうか?
彼はギャンブル依存症なのでしょうか?
カジノについては、元大王製紙社長が100億円を使ったことが有名です。
カジノでどうやって100億円も使えるのかと不思議でしたが、彼の本を読むと、ギャンブルにハマってしまう気持ちがよくわかります。
私も実は、知り合いにネットカジノで貯金を全部使った人を知っています。
失ったのは£4000ぐらいなので、60万円か、70万円だと思いますが、もともと私の職場の従業員で、当時YMS(ワーキングホリデー)でイギリスに滞在していた30歳ぐらいの男性です。
貯金を全くしておらず、現金の10万円とお給料しかお金を持っていないと言うので、「貯金はちゃんとした方がいいよ〜」と私が勧めて、それから貯金を始めたのです。
彼はその後、毎月貯金を頑張って、だいたい10ヶ月ぐらいで、£4000(60-70万円ぐらい)を貯めました。
生まれて初めての貯金。
それまでちゃんと貯金をしたことがなかったのだそうで、貯金できるようになったことをとても喜んで、自信がついた様子でした。
それなのに。。。。
そのコツコツ貯めた大事なお金を、ネットカジノに注ぎ込んで、数日で使ってしまったのです。
本当に驚いて、ギャンブルの怖さを思い知らされました。
このことについては、また別の記事に書きます。
ではでは、今日はここまでです!
この記事がよかったと思う方、ぜひいいねボタンをお願いします。高評価の多い記事はこのブログ内でランキング上位に表示され、後から来た方が読みたい記事を探す際の参考になります。😊
コメント