アメリカの人造肉、ヤバい

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牛肉ゼロ%のマクドナルド、食べてみた

さてさて、アメリカで先行発売されていたらしい、肉を使っていないマクドナルドのハンバーガーがこのたび、イギリスにもやってきました。

12月中旬ごろからマクドナルドのポスターがマックプラントに染まり始め、ベジミートにまったく興味のない私の目にも何度もとまり、「どんな味なんだろう?」と気になり出しました。

そして先日、今日食べてみよう!とついに決心し、お店に入ったものの、このハンバーガーはビッグマックよりも高かった。

ロンドン2021年12月の価格で、ビッグマック£3.69、マックプラント£3.79(約580円)。

いつもお安いダブルチーズバーガー£1,69(約250円)しか食べないドケチな私は、タッチパネルの前で値段を知って躊躇し、その日の決行は中止。

ひとつのハンバーガーを買えずに、わびしい気持ちで家に帰宅する、という中学生のような行動に出てしまいました。

そして帰ってきてネットで調べてみると、マクドナルド日本のホームページにマックプラントが載っておらず、どうもまだ日本では売っていない、という知識を得た。

これはやっぱりすぐに食べて、日本にいる母・ヨシコに自慢するしかない、と翌日出直しました。

こうして私は、念願のマックプラントをようやく食べるに至ったのでした。

果たしてそのお味は。。。?

植物性マクドナルド、その味は・・・?

まあ、可もなく、不可もなく、という感じです。

私はマクドナルドのハンバーガーがモスバーガーよりも好きなタイプなので、パンも野菜も「チーズ風のシート」も「お肉風のベジバーグ」の感じもいつも食べているのに近かった。

でも、ふうん、という感じ。

ちょっとボリュームが足りない感じがしたのと、他の人のレビューでは「言われなければお肉じゃないとわからない」と書いてありましたが、私はマクドナルドを食べ慣れている人なら、半分ぐらいはわかるんじゃないかな、と思いました。

そして、このベジミートは誰が作ってるんだろう、といのが気になって調べてみました。

ペットフードのようなベジミート

なんでも、このお肉を作っているのは、アメリカのビヨンド・ミートという会社らしいです。

まあ、マクドナルドはアメリカの会社なので、言われてみれば当然なのですが、植物ベースの加工食品が空前のブームとなっているイギリスなので、なんとなくイギリスのベジミートはイギリスの会社が作っているのかと思っていたのか、ちょっと意外な感じがしました。

↓見てください、これ。

大型スーパーのベジミートコーナーなんですが、ここに写っているの、全部植物性加工品のコーナーです。食にこだわらないと言われるイギリスで、このお取りそろえはすごい。

ただ、おいしそうなものは、少ないです。

このベジタリアンベーコン?とか。

昆虫のエサですか・・・?って感じで、よくこんなものが食べられますね・・・と正直、思いました。

きもちわるい・・・

まあ、食べてないのに文句は言えないですけど。

もしかしたら食べたらおいしいのかもしれないですけど。

原材料を見ても、一番最初に「マイクロプロティン」とか書いてあって、それが何でできているのかもわからないので、見た目も食べ物に見えないし、口に入れる勇気はありません。

それで、ベジミートコーナーで食べられそうなものを探して、ひとつひとつ手にとって、ナチュラル!って書いてあったベジタブルソーセージ的なものを買って、家で温めて食べてみたいのですが(調理は不要です。そのまま食べられます、とは書いてありましたが)

まあ、食感は、おからのコロッケというか、すごくまずいわけではないし、食べられるんですが、やっぱりおいしくて見た目のいいものがたくさん溢れているこのご時世ですし、ボソボソペットフード食べているみたいで、また食べたい、とは思いませんでした。

何もなかったら食べますけど。

このような流れで、「しょせんベジミートはこんなものか」と思っている矢先、ビヨンド・ミート社が出している「ビヨンド・バーガー」というのをスーパーで見つけます。

飛び抜けてヤバかった「ビヨンド・バーガー」

翌日、近所のスーパーでなんとなく惰性でベジミートをコーナーを見ていると、なんとビヨンド・ミート社のビヨンドバーガーというのを見つけました。

これです。

ということで、ビヨンド・バーガーを買ってみました。マックプラントのベジミートと味が同じかどうか、知りたかったのです。

アナウンサー
アナウンサー

突然ですがここで補足です。「バーガー」というのは、ハンバーガーのことではなく、ハンバーグ状に形成したミートのことで、海外ではバーガーといえばパンを含まず肉だけのことを言う場合もあります。

想像と全然違う

パッケージを開ける前は、他の「ベジミート」製品と同様、固めの豆腐や茹でた豆などを原料にし、いわゆる形成済み、調理済みのマルシンハンバーグのようなものを、温めて食べる感じなのかと思っていましたが、この商品はちょっと違っていて、いろいろ驚きがありました。

衝撃1 パッケージを開けるとお肉の匂いがする

最初にパッケージのプラスチックのフィルムを剥がした時、お肉のような匂いがしました。

鼻を近づけて匂いをかいだわけではないのですが。ふわっとお肉の匂いがしたのです。

まあ、その時は匂いのことはそんなに気にせず。。。

衝撃2 調理済みかと思ったら生肉(?)だった

取り出そうと中身を手で掴むと、ぐにゃっとしました。ここで初めて「あれ?」と思います。焼く前の、生のハンバーグの手触りです。

え、生なんだ・・・

ちょっとびっくりして、一瞬、お店で間違えて普通の生ハンバーグを手にとってしまったのかな、と思いました。

パッケージを見直すと、ちゃんと「ビヨンド・バーガー」と書いてあります。それをみた時、瞬間的に、ビヨンドバーガーの商品の中に、ベジミートのタイプと、本物の肉を使ったタイプがあるのかな、と思いました。

いやいや、英語でちゃんと「Plant Base(植物性)」と書いてあるのと、そもそも「ビヨンド・ミート社」のコンセプトが、動物の肉の代わりにに植物を食べる「これからのお肉」というものなので、お肉のわけがないのです。

手触りはナマ肉ですが、色は生のお肉ではない、不思議な感じ。

ちょっと混乱しましたがはっと我にかえり、温めたフライパンにビヨンドバーガーを入れました。

そして、ここから怪奇現象が次々と起こりはじめます。

衝撃3 ベジミートなのに、焼くと油がしみ出てくる

火にかけたフライパンにビヨンド・バーガーをおいてしばらくすると、なんとビチビチ音がして、お肉から脂が出てきてビビりました。

なにこれ?油出てくるじゃん・・・!!😱

そしてこの後、さらにショックなことが起こります。

衝撃4 なんと肉汁が浮かんできた!

一番驚いたのはここです。はい、クライマックス。

表を焼き始めて数分経過すると、なんと表面に赤い肉汁が浮かんできたのです。

見てください。これ。

えええ!?😱

そもそも肉じゃないんだから赤い肉汁がでるわけないのに、アメリカの会社はコレに何をやったのでしょう?

よく見ると肉汁の色味が本物のビーフとは少し違うのですが、なんか、すごくないですか?

アメリカ人、やるなあ!!!!

すごい技術です。アメリカの技術って、パソコンとか、アプリとか、デジタル製品のイメージが強いですけど、その高い技術力が人造肉分野でも!!!って思いました。

ということで、仰天の連続でした。

しかも肉汁が出てくるタイミングも同じと言うか、匂いも音も普通にハンバーグを焼くときにそっくりです。

ここでいったん、コマーシャル。

おいしいステーキの焼き方は「お料理もずくチャンネルを見てね!」

さてさて、ビヨンドバーガーの表面に肉汁出てきたから、今からひっくり返すよ!

衝撃5 焼き色までお肉にそっくり!!

そして、裏返してみて、やっぱりね、ってなりました。

見てください、これ。焼き色までお肉にそっくり。

いったいなんなんでしょう?

これ、本当にビヨンドバーガーですから。

しかも、本当のお肉よりも焦げ付きにくい気がします。

カバー写真のモザイク外したバージョンがこちらです。

普通においしそうじゃないですか?

↓さらに拡大バージョン。

私は普通にお肉が好きで、ベジミートに今まで興味を持ったことがなかったので、知らないうちにこんなに進化しているとは、びっくりしました。

びっくりはもう少し続きます。

衝撃6 驚愕のおいしさ!!!

そして食べてみたら、予想以上のおいしさと、食感のお肉のそっくりさにもう一度びっくりしました。

「マックプラント」は、本物のお肉とちょっと違った感じがしたんですよ。

もしかしたら買ってから1時間以上経って冷めていたので、そのせいかもしれないし、マックプラントのお肉はマクドナルドの他のバーガーと同様、ハンバーグより薄いので、食感を感じなかったのかもしれませんが、あっちはそこまでびっくりしなかったし、ふむふむ、植物から作ったお肉ね、って思ったんです。

ところがこのビヨンドバーガーなんですが、食べた時の食感が、イギリスで食べるバーガー肉そっくり!なのです。

日本のほろほろ崩れる柔らかいハンバーグではなく、ミートみっちり系の、牛挽肉に塩コショウして焼いてたべるぎゅぎゅっと感がお肉そのものなのです。

ちょっと軟骨が混ざった感じの歯触りとか・・・

豆の味も食感もまったくしないです。

マックプラントの方は、ベジミートと知らないで食べたとしても、なんかこのお肉おかしいな、安いお肉なのかな、という感があるのですが、ビヨンドバーガーは99%誰にもバレないレベルです。

私は常日頃から、

「ベジタリアンならあんなおいしくない(という噂の)ウソのお肉食べなきゃいいじゃん!普通に自然な野菜を食べてればいいじゃーん!」

と思っていた派なのですが、そんな私の中の思い込みが180度ひっくり返されました。

そしてびっくりは「食べ終わった後」にもさらに続きました。

衝撃7 お肉食べた時みたいにお腹がいっぱいになる

さらにびっくりしたのが、ちゃんとおなかがいっぱいになるということ。

1枚が100グラムちょっとで小さいので、一枚だと物足りないのですが、2枚で230gで大きめのハンバーグ1枚分ぐらいの大きさだと、二枚食べるとお腹いっぱいになります。

満足感も十分。

正直、マックプラントの時は、ちょっと物足りないな、と思ったのです。

ちなみにマクドナルドでは、私はダブルチーズバーガーを一個食べてちょうどいいタイプです。

さてさて、次が最後の衝撃。

次々に連発していた衝撃もいよいよフィナーレをむかえます。

衝撃8 次の日に思い出してまた食べたくなった

翌日、お腹が空いてきたときに、あ、ビヨンドバーガーまた食べたいな、と思いました。これがまたお肉が大好きな私に衝撃でした。

お腹が空いたら、パン食べたいな、お菓子食べたいな、ハンバーグ食べたいな、とはなりますが、「お腹すいたから野菜食べたいな」と思ったことはありません。

「おなかへった、大根食べたい」、とか、ありえません。

「おでん食べたい」ならまだわかりますけども。

それで、ビヨンドバーガー食べたい、と思ったのがたまたまスーパーに向かっている途中だったので、ビヨンドバーガーをゲットして、翌日もまた食べました。

お肉を食べる時って、お肉だけ食べると栄養のバランスが偏る気がするので、どうしても野菜つけなきゃってなるのですが、ベジミートの場合は、ベジから出きているから何もつけなくてもいいんだ!と気が大きくなり、付け合わせなしで食べても罪悪感がないのもよかったです。

しかし、デメリットは価格が高い点かな、と思います。

気になるそのお値段は?

さてさて、気になるお値段ですが、かなり高額です。

226gで£5なので、2021年12月の為替レートで1パック二枚入りがだいたい750円。

100gあたりに換算すると、330円ぐらいなので、ちょっとこれはひき肉の値段ではない。スーパーで売ってるステーキとか値段に匹敵します。

ステーキの一枚の重さはサーロインとかで180gぐらいなので、1人分600円のステーキと同じぐらいの値段、という感じでしょうか。

おそらく普通のハンバーガー用ひき肉の一般的な値段の2倍近いと思います。

次はその原材料に迫ります。

原材料は?カロリーは?アレルギー情報は?

やぁ!僕がパッケージの裏面だよ!

原材料いきます。

水、豆タンパク※(16%)、キャノーラ油、ココナッツオイル、米タンパク、香料、安定剤(メチルセルロース)、ジャガイモでんぷん、りんごエキス、着色料(ビーツ:カブに似た真っ赤な野菜です)、麦芽糖、ざくろエキス、塩、カリウム塩、濃縮レモン汁、とうもろこし酢、粉末にんじん、乳化剤(ひまわりレシチン)

※豆プロティンは豆類です。ピーナッツや木の実は使用しておりませんが、ピーナッツのような豆類に重篤なアレルギーのある方はご注意ください。

アナウンサー
アナウンサー

補足:キャノーラオイルとは、健康のために品種改良したあぶら菜からとれる菜種油です。

栄養成分:100グラムあたり

エネルギー252kcal、脂肪19g、炭水化物3.5g(砂糖分0g)、タンパク質17g、塩0.75g

うーん、こうやって成分をみちゃうと、だいぶ人工物を使わず、体にいい成分でまとめてくれてはいるんですが、自然な食べ物を食べるのが好きな私はちょっと躊躇してきます。

でも自然なものを食べたとしても、脂なり塩分なり体に入ってくるのと、お菓子や加工食品など身の回りのものに添加物はたくさん入っているので、それよりはだいぶ体に悪くなさそうでな気がします。

それにしてもこの原材料で、よくこれだけの商品を作ったなあ・・・

肉食の私はベジタリアンになれるか?

これ食べていいんだったら、正直、お肉大好きな私でもベジタリアンになれそう、と思いました。

もし、お肉か野菜、一生どちらしか食べることができなくて、野菜の方にビヨンドバーガーをつけてもいいとしたら、まちがいなく野菜の方をとると思います。

もし野菜にビヨンドバーガーをつけられないとしたら。。。それでもやっぱり健康のために野菜を選ぶとは思いますが、お肉が食べられないのはさみしいので、どうしよう・・・と迷うと思います。

ということで、長い文章を最後の方まで読んでくださってありがとうございます。

私が最近ショッキングだったベジミート商品、ビヨンド・バーガーのお話でした。

調理過程でも驚きましたが、なによりも味がおいしかったのがびっくりしました。

あとついでに、調理したあとのフライパンの脂が固まらなかったので、これはお肉にそっくりなんですが、証拠というか、やっぱりベジなんだな、と確信できました。

あとでフライパンの中で固まった油を見ちゃったときのあのゲゲゲ感もなくて良かったです。

ということで、ビヨンドバーガー。

日本に入っているのかどうかわかりませんが、いまベジミートがこんなに進化しているということを知るためにも、お肉好きの人にもちょっと試して欲しい商品ではありました。。

ではでは😊

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