柵を突破して中に入るイギリス人

スポンサーリンク
スポンサーリンク

コロナでイギリス全土がロックダウンになっており、だいぶ運動不足です。

飲食店で一日中立ち仕事をしていてもちっとも疲れなかった体が、ここ一年の運動不足で5キロぐらい太り、ちょっとやそっとの食事制限では痩せなくなりました。

YouTubeでストレッチの動画なんかがよく出ているので、見よう見まねでやってみますが、まあ、体が硬い。

中学、高校と部活が器械体操部だったので、こんなにも動かない自分の体のふがいなさに絶望します。

で、久しぶりに鉄棒にでもぶら下がってみようかと、めっちゃ気合を入れてAmazonで鉄棒を握るときに手につける革製のプロテクターと滑り止めの粉を書い、鉄棒のある公園に向かいました。

ロンドンの公園は日本と違い、どこも巨大です。

うちから徒歩5分の公園も、そんなめちゃくちゃ有名な公園っていうわけじゃないですが、面積で言うと東京ドーム17個分、上野動物園の敷地の6倍以上の広さがあります。

その公園の中に、鉄棒やフィールドアスレチックっぽい運動器具が置いてある場所が3箇所あるので、行ってみると、柵で囲われて使えなくなっていることがわかりました。

まあ、そうですよね。

これだけ全国的にロックダウンしても、うなぎのぼりに登り続けるコロナの死者数、感染者数。

イギリスでももうこれ以上増え続けると病院のベッドがなくなるとか、重症患者が治療を受けられずに救急車に乗ったまま駐車場で何時間も待機しているとかニュースが連日流れており、必要最低限のお店以外は全部閉鎖。

私のレストランも3度目に閉鎖してからもう1ヶ月以上経ちます。

変異種が出たと聞いたときは、へえ、コロナって変異して強くなるんだ、ポケモンみたい、と思ったくらいでしたが、この感染者の減らなさを知って、あ、1.7倍の感染力って、こういうことなんだ、と思い知りました。

鉄棒などの器具を触って感染しないように、国がわざわざ運動器具を動物園のオリのように周りを囲い、使えないようにしているのです。

そうか、しょうがないな、と思いながら次の運動器具の場所に差し掛かると、

 

あらら。

倒れたのか、倒されたのか。

柵がめちゃめちゃになっている。

柵が壊れているので、中に人が一人入って運動器具を使っています。

日本だとたぶん、こういう柵を作らなくても、使ってはいけませんと言う看板とか、ロープぐらいで一部の困った人以外は十分にみんな言うことを効くと思いますが、イギリスでは注意書きぐらいじゃ人は言うことを聞きません。

こうやって柵を作らないとみんな使ってしまうのです。。

そうして帰り道に向かっている時。

最後に通りかかった運動器具の壊れてないオリの中に、たくさん人が入って平然と運動器具を使っている光景に遭遇。

これです。

どうやって柵を乗り越えたのか、老若男女、中に6人も入っている。

もう、動物園かよ、って話です。

いろんな意味で。

毎日医療崩壊がどうの、病院のベッド数がどうの、死者がどうの、ってニュースをやってるんですが、守らない人は守らない。

もし日本だったら大炎上のニュースだと思いますが、個人主義のイギリスでは、この人たちに面と向かって文句をいう人はいません。

人は人。自分は自分。

10メートル離れた場所から私がiPhoneを取り出し、さっと一枚写真を撮って立ち去ろうとすると、すかさず中のにーちゃんが、私の背後から大声で呼びかけてきた。

「すみません、今、写真撮った?」

すぐには出られない、オリの中から。

よく気が付きますよね。かなり離れた場所なのに。

私は振り向き、黙って横に首を振り、そのまま立ち去りました。

まあ、悪いことしてるって、自覚があるんですよね。

感染拡大に一役買ってますよね。

悪い子は、ブログに乗せて、おしおきよ。

あーあ。

イギリスもフランスみたいに罰金制にすればいいのに。

イギリスの感染拡大、まだまだ長引きそうです。

私のレストランも、いつ再開できるかわからない。

この記事がよかったと思う方、ぜひいいねボタンをお願いします。高評価の多い記事はこのブログ内でランキング上位に表示され、後から来た方が読みたい記事を探す際の参考になります。😊

コメント