これは昨日、2021年の12月26日のことなんですが、絶賛雨漏り中で、雨が染み込んだ天井が何箇所も床に落下して、それでもがんばって営業している雑貨屋さんがありましたのでレポートします。
危険なお店でショッピング
昨日、ショッピングしようと、ロンドンにある近所の雑貨屋さんに行きました。
お店は大型、2階建てて、日本で言えば郊外にある大型スーパーぐらいの大きさがあります。
一回に洋服や靴や化粧品などが売っていて、2回はメンズとキッズ、キッチン用品など。
食器を見にエスカレーターで2階にあがると、あれ? なんか、テープが貼ってあって入れない場所がある。
(左上:とくに気にせず洋服を物色するロンドン市民)
かなりひどく雨漏りしていて、床に雨を受ける箱みたいのがたくさん置いてあるんですが、それだけでなく、くずれた壁っぽいのがぐちゃぐちゃになって、床にたくさん散らばってるんですよ。
え?と上を見上げると、天井がめちゃめちゃ抜けて、くずれて落下しちゃってる。
なにこれ、危険なやつじゃん!!!!!
そしてそこからびちゃびちゃと雨漏りしてるんです。
もう、「ココに穴が空いてるんで、遠慮なく!」って感じで、室内に普通に雨が降ってるんですよ。
ロンドンはここ数日よく雨が降っていて、近所に大きな水溜りとかできてたんで、その影響だと思うんですが・・・・
多数店舗があり、イギリスでは誰でも知っている有名チェーンの雑貨屋さんなので、びっくりしました。
それでも営業するのかと。
万が一、自分の上からいきなり天井が崩れ落ちてきたら、ヤバくないですか?
なので、急いで撮影して、走ってその場から逃げました。
ほら、抜けた天井から防犯カメラがダラーんと。プラネタリウムみたい。
これ、もし何かあったら、どうするんだろう?
落ちてきたカメラがお客さんの頭をヒット、とか。
ベビーカーのお母さんとか、杖ついたご老人とか、即座に逃げられない人たちだったらもっと一大事ですよね?
小さい子が滑って転んだり、その拍子に頭上から天井が降ってきたりしたらどうするんだろう?
イギリス、雨漏りは日常茶飯事
イギリスは建物の質が日本ほど緻密に作られていないからか、建物が古いせいか、それとも修理の手抜きをしているのか、たぶんその全部だと思いますが、雨漏りとかは普通にあります。
ちょっとした雨漏りではなくて、ドリフとかのやつです。
一度や二度の大雨に耐えられたとしても、3回降ったらやられる確率高いです。
なんか感覚だと、雨が流れ込んできて、天井に溜まっちゃうんですかね?
このお店、天井が抜けているところ以外にも、ところどころ雨によるシミが見られ、これから落ちてくるんだろうなあ、と思われる箇所がいくつかありました。
この天井に使われているパネル式の素材なんですが、一般的に使われているものです。
ロンドンで始めてアルバイトしたレストランでも似たようなことがあって、大雨の次の日に天井にシミができていて、スタッフが脚立にのぼって濡れている部分をそうっと触ったら、ふわふわになってました。
要は、乾いている状態だと硬い素材なんですが、ビスケットみたいに水を吸い込み、たくさん水を吸い込んで柔らかくなると、重さで崩れて落ちてくるんです。
嘘みたいな話ですが、それがイギリスのスタンダードです。
この素材、室内の素材なので、防水性というのはまったく考えられてなくて、おそらくイギリスの建築基準は満たしているのだと思いますが、「想定外」の水に濡れた場合にこうなるだと思います。
想定外?
いや、十分に想定内ですよねえ、イギリスでは。
私が前に住んでいた家でも天井の照明のところから雨漏りする部屋がありましたし、始めてロンドンに来てホームステイした家でも、2階のシャワーを使ったら一回のキッチンに水漏れしたので気をつけてくれ、ってホストマザーに怒られました。
ロンドン中心部のコヴェントガーデン(大道芸人がたくさんいるところ)のビル(当時一階にリーバイスが入っていたちゃんとしたビルです)では、記録的な大雨の後、月曜日に出勤したら、最上階7階の社長室の本棚に、滝のように雨漏りしていたことがあります。
ほんと、棒状の雨漏りではなく、まるでカーテンのように本棚の上に雨漏りしていて、オフィスの本棚の上に滝が流れているのを見て、社員一同、唖然としました。
オフィスがタイタニックのワンシーンようで、奥の雨漏りのところから入り口に向かい、部屋半分のところまで水が迫ってきてました。
それを見た私たち社員が一丸となって、新聞紙で吸い取って処理するという・・・
水をすいとった新聞紙の量がバスタブ2-3倍ぐらいになったと思います。
ということで。以上ですが、
イギリスでは自分の身は自分で守ろう
これ、前にも書いたことがあるのですが、海外暮らしは、日本のように安全が守られていないし、商品、建物、まだまだ日本の安くて品質の良いものには追いついていないので、日本では当然、という常識に囚われていると、自分が損します。
大雨の翌日、ロンドンでショッピングする場合には、必ず上を見上げて、天井チェックをし、自分の身は自分で守るよう、注意しましょう。
そして、危険を感じた場所からは、とりあえず離れていしましょう。
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